人気記事ランキング


タグ一覧



月別アーカイブ


Workplace は他ツールと何が違うのか フェイスブック ジャパン 宮原崇さん【インタビュー後編】

今回は、Workplace というツールの開発会社として、フェイスブック ジャパン Enterprise Growth Manager  宮原 崇さんにお話を伺ったインタビューの後編。

前編では、Workplace の誕生秘話、Facebook 社内での Workplace 活用方法などをお伺いしましたが、後編では、日本企業の活用事例、注目の連携・Botサービス、Workplace の今後の展望まで伺いました。


競争の激しいビジネスコミュニケーションツール市場。Workplace の強みとは

> Workplace をビジネスコミュニケーションツールであると定義すると、先行のツールも多々あると思いますが、にもかかわらず世界中で3万もの法人企業が Workplace に移行している理由は何だと思われますか?

まずひとつは、ここまで簡単に組織のサイロを壊してコミュニケーションを取れるツールというのがこれまでなかったのだと思います。

また、他のサービスと統合できることも強みですね。グループウェアであるG Suiteや、Office365、ビデオ会議だとZoomやBlueJeans、BoxやDropboxといったデータストレージとも連携ができます。よって、必ずしもすでに利用しているツールからの移行ではなく、併用しながら使っていただくプラットフォームとしても、Workplace を選んでいただく企業様が増えています。

> さまざまな機能との連携が優れているのが利点である一方、企業側の立場から言うと、正直なところ、Workplace で巻き取れるものは巻き取りたいと思うのではないかとも思います。例えば、チャットツールとして、SlackやLINE WORKSと比較すると、Workplace は何が優れているでしょうか?


レッドオーシャン化したビジネスチャットのマーケット

他社様については言及しにくいのですが、(トピックのスレッド毎に確認ができるので)チャットのボリュームが増えていかないのは利点だと考えています。そして、多くの人に使い慣れたUIであるので簡単に始められたり、メッセージ毎に「いいね」といったリアクションを残すこともできます。あとは、Facebook のメッセンジャーと同様に、WorkチャットもAPIを公開しているので、Botの組み込みも容易で、その割に必要なコストは月額3ドルと安価です。

また、Workplace は世界で数万人ほどの社員を抱えるFacebookの全社員が使っているサービスで、その全員が Workplace を使って情報共有をしています。日々フィードバックをしてサービス改善をどんどん進めて行っている。今後も使いやすく改善されていくんだろうというところに期待していただいて、導入いただく会社様もいらっしゃいます。


”業界はまったく選ばない” 広がる Workplace ユーザー

> ユーザー企業の業界としては、特徴はありますか?

業界はまったく選びません。琉球銀行さんのように金融機関にも入れていただいていますし、情報セキュリティの要件が特に厳しい企業様でも導入いただくことができます。

また、Workplace は、工場や店舗などの現場に出ていて、メールアドレスを持っていらっしゃらない方でも使っていただくことができます。メールアドレス一個発行するにもお金がかかりますので、それらのコストは抑えつつ、現場を一番よく知る方々と本部がコミュニケーションとれるようになる。これはかなり大きい効果ではないかと思います。


> さきほど、Facebook 社での活用事例について伺いましたが、日本における実際の導入事例も教えていただけますか?

社員数が6万人ほどのLIXIL様では、グループ間の色をどのように活かしコミュニケーションを図るかに、課題感を持たれていました。

そこで、Workplace を用いて社員同士が共有しきれていないアイディアをすばやく共有できるようにしたり、CEOである瀬戸様自身が積極的に投稿され、社員様からのフィードバックを得るために活用いただいています。
トップからの一方的な情報発信であれば、イントラネットでも事足りるかもしれませんが、自身の情報発信に対して社員がどう思っているのか確認するために、レスポンスのできるツールであることは強く望まれていました。
また、働き方改革の一貫で、瀬戸様が講演されている様子をライブ配信もされていますね。

導入いただいて半年ほどですが、かなり早いペースで高いアクティブ率となっています。


続々リリース!注目の連携機能、Bot機能とは

> それはユニークですね!他に、おすすめのbotや最近追加された統合ツール等も教えていただけますか

今年は、MarketoやHubspot、Sharepoint、Jira、あとはBloombergやReutersといったニュースメディアとの連携を発表しました。

ニュースメディアとの連携は、例えば「Facebook」というキーワードを設定しておくと、メディアで「 Facebook 」関連のニュースが投稿されると、自動的に Workplace に投稿される、といった形です。

人事系のサービスですと、Botで「給料がいくら振り込まれました」「取得可能な休暇はあと何日です」といった情報が見れたりもします。

それから、日本では特にニーズの高い災害時安否確認機能が、近々 Workplace の機能としてリリースされます。仮に震度6の地震があったとして、社員全員に一斉の通知がBOTで送られて、逃げましたか?いま安全ですか?という問いに対して Yes / No で答える。その集計を即時に管理画面から確認することができます。


> 安否確認だけで月々500円払っているという話も聞きますね。安否確認機能が目的で Workplace を導入するとしても十分なコストパフォーマンスを発揮してくれそうです。

あとは、いま日本語化を待っているのが、社員同士で感謝のメッセージを送り合うサンクスBotや経費精算Botですね。後者は、領収書の写真をとってBotに送信すると、金額が表示されて、精算完了、といったことまで実現できるようになります。


Workplace を通じて、日本の“働き方改革”を支えたい

> 今後もサービスの進化が期待されますが、Workplace ではどのようなロードマップを持たれているでしょうか?

Facebook は、具体的なロードマップは示さない会社なのですが、基本的な方針・発想としては、Workplace というのは職場の人と人をつなげて高い付加価値を出していく、ということを主軸においています。そのために、Workplace というサービス提供だけではなくて、様々なサービスとの統合をより深めて行きたいと思っています。また、ユーザー様が簡単にBotなどを開発できるよう、APIの提供も引き続き行っていきます。

コミュニケーションのプラットフォームであると言い続けているので、いろんな社員にとって必要な情報が Workplace にいけば見つかる。そういったサービスになっていきたいですね。


> 最後に、いま働き方改革という文脈で、戸惑われたり、迷われたりしている企業様にメッセージをいただければと思います。

やはりデータが示しているように、人と人とが繋がることや、人のエンゲージメントが高まることで、生産性があがり、収益が上がり、離職率は下がります。それを本当に体現出来ている会社として Facebook があると思っています。

これを実現する要素としては、情報がフラットでオープンであること。あとは必要な情報が誰でもすぐに見つけられること。それによって、仕事を進める上でのムダなハードルというのがほとんど排除されているんですね。だからこそ、Workplace は、会社の文化や仕事のやり方を変えていきたい、という企業様のお役に立てると考えています。